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「あたし、うそついちゃった」「エイドリアンはぜったいウソをついている」


「あたし、うそついちゃった」

ローラ ランキン (著), Laura Rankin (原著), せな あいこ (翻訳)

評論社 (2013/12/1)


ルースはとっさにウソを言ってしまった後悔を

小さな胸にしまい切れずに、とうとう溢れてしまう。

誰にでも少なからずある経験を呼び起こす。



「エイドリアンはぜったいウソをついている」

マーシー・キャンベル (著), コリーナ・ルーケン (イラスト), 服部 雄一郎 (翻訳)

岩波書店 (2021/1/29)


原著の直訳は"エイドリアンは馬を持っていない"

とっても美しい馬が家にいるとエイドリアンは言う。

見えるものだけを見ているだけで

あなたの世界はそれでいいの?と問われている。


どちらも「ウソ」を通して心の変化を描く。

前者は、自らのウソ。

後者は、異質な他者のウソ。


どちらも登場する大人が、頼もしい。


やり直せると信じてくれるパパとママ、

ありがとうと抱きしめてくれる先生。


否定せずさり気なく自然に、ものの見方や世界を広げてくれる母さん。


「ウソ」の是非をテーマにはしていない。

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