「スマホをひろったにわとりは」
ニック・ブランド (著), いしだみき (翻訳) マイクロマガジン社 (2020/7/17)
礼儀正しく親切なあいさつをしてくれる「まほうのはこ」の中の「ともだち」。
コミュニケーションが楽しくて、昼夜を問わず「まほうのはこ」に夢中なにわとり。
「ともだち」のみんなに会ってみたくて
パーティに招待すると、やって来たのは……
「嘘吹きネットワーク」
久米絵美里 (著), PHP研究所 (2020/12/17)
小学校で広がるフェイクニュースや、SNSグループ内の噂話。
正義感の強い理子は、情報の発信元である少年を突き止め、正そうとする。
ネットで悪気なく拡散される情報と、教室内のいざこざがスパイラルとなり
息苦しさが迫ってくる。
SNSネイティブたちは、ネット情報との距離のとり方や扱い方に長けていて
指先だけで人とつながる気安さに慣れている。
前者は、わかりやすく「顔の見えないネットには“悪いひと”がたくさんいるよ」という警鐘。
でも実際、“悪いひと”は身近な顔見知りであることも多いのが難しい。
後者は、そもそも世にあふれる玉石混交な情報とどう付き合うのか、
目の前にある状況と、どう折り合いをつけていくのかという問題提起。
時代やツールは変わっても、コミュニケーションにおいて起こり得るトラブルや悩みなどの根底にあるものは普遍的。
Comentários