「ぜったい ぜったい ひみつだよ」
アナ・カン (著), クリストファー・ウェイアント (イラスト), 木坂涼 (翻訳)
ほるぷ出版 (2017/4/20)
カエルなのに○○が苦手…ということに
劣等感を持ち、秘密にしている男の子。
両親に秘密を告白するために読者の力を借りる。
「ひみつだからね」
軽部武宏 (著), 偕成社 (2020/7/18)
林の奥で出会うもの、貝殻を拾うと現れるもの…
ぼくだけの世界=幻想的なワンダーランドに読者を誘う。
どちらも男の子が読者に向かって「ひみつだよ」といって
彼らのひみつを教えてくれる。
前者は、ひみつ=弱み・はずかしいと思っていること。
でも告白したくなったのは、克服したいと思っているから。
意外とそんなひみつは皆、隠せているようで隠せていない。
後者は逆に、ひみつ=ひとりじめしたい自慢の世界。
でも教えてくれるのは、一緒に冒険したいから?
そして、君の秘密の世界も教えてねと語りかける。
「ひみつ」は魅力的な言葉。
いったい何だろう?と想像をめぐらせる。
「おしえてあげる」と言われると
読者は主人公(絵本)と、一対一(One to One)で向き合う。
人間関係構築における「秘密の交換」は意味深い。
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